Sunday 15 December 2019

over the rainbow

とあるグリーンランドのモデル関係の論文にお誘いいただきまして、黙ってたらいわゆるgifted authorになってしまってかっこ悪いので、ビッグネームが居並ぶ中、頑張ってコメントをひねり出してました。
cozyのコメントがきっかけで図が増えたのでまぁ貢献してるよね。

この論文自体は近日中に公開査読が始まると思うので、その内容はそこで見ていただくとして、今日の話題は他の人のコメントからたどり着いたこちらの記事

The end of the rainbow

もう5年も前の記事で、その中で触れられているEOSの記事(PDF)は15年も前のもの。

虹色の配色は色盲の人にとってとてもわかりにくいからヤメーや!というお話。





印象的なのは「the grammar of graphics (図の文法)」としてもっとまじめに図や配色を考えろ、というメッセージ。cozyも常々「図が汚いのは自分のデータを愛してない証拠だ」と査読コメントしています。
スケールがそろってないとか、並んでないとか、軸が見づらいとか許しがたい

記事中にRとかPythonの配色に関するテックチップへのリンクがあったので自分用に貼っておきます。

R配色テックチップ

Python配色テックチップ

1 comment:

  1. 私も、以下論文の査読過程で1人のレビュワーから同じことを指摘され、かなり大々的な絵の改訂を余儀なくされました:
    https://www.nature.com/articles/s41598-019-46152-5
    (宣伝、失礼!;しかし、同様の公開・非公開コメントを、関係するいくつかの場所で目にしてきたので、このことを我々の業界で主張している人達がどこにいるのか大体分かってきました;だからどうだ、ということは何もないのですが)

    先日のAGUで、複数のアメリカ人とこの件をたまたま話したのですが、「色盲の人は例えば男性で8%前後(注:この数字は正確ではないかもしれませんが、大きな間違いはないかと)であるが、その人達のことを完璧に考慮する必要が本当にあるのか?それよりも、それ以外の人達に情報がより伝わりやすくする方が有用ではないのか?色盲でない人に対しては、レインボーの方が情報は伝わりやすいだろ?それを査読コメントへの回答で強く主張しても、本質的な問題にはならないと思うぞ。」と言っている人がいました。非常に難しい・繊細な問題ですが、そのアメリカ人の意見も一理あるかも、と思いました。ということもあって、基本的にはレインボーの配色は減らす方向だが、完全には除外しない、というスタンスで私は当面は行こうかな、と思ったところです。

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