Thursday 18 July 2019

IUGG memo day 1

久々の国際学会でウッキウキでした。学会中のメモを公開しちゃおう


C02 – REMOTE SENSING OF THE CRYOSPHERE - INTO AN ERA OF HIGH-REPEAT RATE TIME SERIES

Techniques to Reveal Inter-annual Glacier Flow from Optical Remote Sensing
B. Altena, Norway
いろいろな衛星データを組み合わせてmonthly flow speedを出す。
流動と氷河の厚さ変化をsentinel2でseveral days intervalで出してみた。
流動の空間パターン、特にサージ氷河のパターンを詳細に出しているのが印象的。GIFアニメ大活躍。如何に大容量のデータを扱うか、が重要。



The Surface Albedo of the Greenland Ice Sheet between 1982-2015, and its Connections to Surface Mass Balance and Ice Discharge
A. Riihelä, Finland
Greenland albedo and mass balance 1982-2015
CLARA-A2 SALプロダクト ACPに論文有り。クリオコナイトホールモデルの検証に使えそう。2000以降のアルベド低下と融解促進は東側のHigh circulationと下向き長波の増加
greenland blocking highs。テルさんによると、AVHRRはバンド数が少ない一方で、MODISはバンド数は多いもののそれぞれが狭いのとセンサの経年劣化が顕著なので、AVHRRのプロダクトもいいかもね。とのこと。

初日の午前中だからか、質疑は低調。

+++ランチタイムのビジネスミーティング+++
Debris-covered glacier working group

FrancescaからModel intercomparisonの説明。
12モデルが参加、Snow depthを計算しているのは二つのモデル(Koji and Ekaterina)だけということもあり、比較はsnow-freeの期間に限ることに。re-calibrationをどう進めるか、が問題。

+++別件+++
Evanがガンチェンポの南のコルで20mくらいのアイスコアを11月下旬に掘る予定。今のところ密度と層位くらいしか見ない予定とのこと。ヘリで下山する予定なので、測る人がいるなら氷をもって降りることも可能だそうだ。ウチでもらい受けて測定する方向で検討することに。

+++
C03 – ADVANCES IN GLACIER AND ICE CAP MODELLING

Glaciology on the Cloud - Research and Education in your Web Browser
F. Maussion, Austria
HPC computing。Open Sourceにすることで、Peerレビュー中に査読者にも使ってもらう。再現性問題にも答えられる。そういうプラットフォームを作ったよ、という話。Code Oceanというサイトで論文の図を作ることのできる。Fabianらが作ったのはOGGM Open Global Glacier Model

Future Glacier Mass Change in High Mountain Asia using the Open-Source Python Glacier Evolution Model (PyGEM)
D. Rounce, USA
オープンソースのPythonモデル:PyGEMでHMA氷河の変動を計算した。David Sheanによる衛星データの氷河表面低下をcalibrationに使う。GeoEyeDEMでBayesianモデル+マルコフChainによるモンテカルロで誤差を考慮しながらパラメータを決める。この辺ちんぷんかんぷん。でも、T-Indexモデルではある。氷河変動もやっているので流出のpeak waterのタイミングや寄与する要素についても流域毎に明らかにしている。レビュー中(依頼断ったヤツだ、、)補正した降水(見せていたのは調整パラメータ)の分布がSakai+2015の値とどういう関係にあるかを見てほしいな。晩に飲んだときに提案した。

The Influence of Glacier Dynamics on Observed Ice-loss Pattern in the Himalaya
A. Banerjee, India
傾斜がきついと氷河低下速度が小さいというexponentialな関係が見える→Dynamicsが効いている。Fanny Brunのデータでも、インドヒマラヤの一流域に限ったデータでも見える
なかなか良い視点だと思う。

Towards a Regional Response Time Inventory of Alpine Glaciers
H. Zekollari, Switzerland
氷河のそれぞれのタイミングでその時の量を維持するのに必要な気温を求めたり、半減期e-1を求めると、必ずしもサイズに依存せず、傾斜が重要(傾斜が緩いとresponse timeが長くなる)という結果が出た。すぐ前のArghaと同じ結論。丁寧な解析がHuss/Farinottiがバックについていることを感じさせる。Cryophereに載ってる。

A mass-conserving mass conservation method for inferring glacier thickness.
D. Brinkerhoff, USA
Bayesian Modelによる氷河厚の推定。DuH=b-dH/dtをeffective mass balanceとして厚さを求める。モンゴル行ってるときに思いついたネタだけど、よりデータのあるところでより高度な統計手法(マルコフ連鎖なんたら)でやられた〜

Optimized Regional Glacier Ice Thickness Modeling, Columbia and Rocky Mountains, Canada
B. Pelto, Canada
Ice thickness estimate
blue system integration radar 10MHzいくらか聞く!→他の研究室で使われずに放置されてたのを借りたとのこと、200〜300万くらいなんじゃないかな〜とのこと。FabienらのOGGMで表面質量収支を推定。

Impact of Frontal Ablation on the Ice Thickness Estimation of Marine-terminating Glaciers in Alaska
B. Recinos, Germany
Calvingが氷厚推定に与えるインパクトをこちらもOGGMを使って見積もっている。

Long-term ablation zone expansion drives Svalbard mass loss
B. Noël, Netherlands
スバルバードの氷河を対象にかなり細かいMBの計算。再凍結の重要性にかなり力点を置いていて興味深い。裸氷域が広がったことで再凍結量が減っていることがrunoffの増加に効いている、という話。

+++
夕方のポスターセッションで出たベーグルがでかくてこれだけで腹一杯。でも、飲みはクーポンで一杯のビールかワインだけでしょぼい。
夕食はデブリワーキンググループと連れだっていくが、結局ビールのみ。おまけに主役のFrancescaがこなかった。LindseyからWGのChairに誘われるがDavidやFrancescaがOKだすかな~??

初日から盛りだくさんで疲労困憊

オープンソースプログラムとして公開して、みんなにガンガン使ってもらう→引用してもらう、というのが最近の流れのよう

自信あるんだなぁ~

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