久々に参加したJpGUレポート、というかメモ
Day 1
Future Earth (FE)のセッション
http://www.jpgu.org/meeting_2018/SessionList_jp/detail/U-07.html
の、6割くらいを拝聴。ざっくりとしてFEの趣旨は、
研究者は放っておくと「研究しか」しないので、ちゃんと環境問題の解決に資するように働け!
というのがcozyの理解で、
今まで通りの研究には予算がつきにくくなると予想されるので、その対策をこれまで比較的大型の予算でプロジェクトを率いてきたみんなで考えようぜ、
というのがこのセッションの趣旨、と解釈。
沿岸とかの海洋資源が関わるところとか、水資源が絡むところはFE的な話に持って行きやすい一方で、純粋な環境変動のモニタリング的取り組みは相当内容を練り直さないと難しいような印象。
あと、やっぱり「惰性」でやってる雰囲気が伝わって来ちゃうのはなんとかした方がいいと思う。
雪氷圏のCliCは、グリーンランド政府へのフィードバックなどの取り組みもあり、他の枠組みよりは先行している感じ。ただ、日本のコミュニティによるまとまった活動は無い。
中座して、全国地球惑星学科専攻長会議なる、なんかすごそうな会議に代理出席。
人事権を総長に取り上げられて、、
とか
博士課程の定員割れが、、
みたいな、お互いの悲惨さ自慢大会となってました。半分くらいで耐えられなくなり途中離脱。
Day 2
別にメンバーでは無いのだけど、昨年から始まった新学術領域「南大洋・南極氷床が駆動する全球気候変動」セッションに朝から参戦
http://www.jpgu.org/meeting_2018/SessionList_jp/detail/M-IS06.html
セッション記号がMISってのは狙ってる?
低温研の特集号が出たばかりで、なかなかタイムリー
冒頭の中央海嶺における海底マグマ活動が軌道要素の影響を受けている、という話。海水準の上下動が、海底での水圧変化を通して火山活動の周期性を決めている、という理解で良いのかな?初見なので面白かった。
自律制御式水中ドローンAUV (autonomous underwater vehicle)はスゴイ。南極向けに開発中のMONACAは200kgで重いしデカイけど、プロトタイプのHATTORIは<20kgとかなり実用的。ブースにも展示があってかなり良さげ。ヒマラヤでの観測に貸してくれないかなぁ
南大洋周辺の海底コアから復元する、過去の海流フロントの変動に関するいくつかの話は、結構複雑というか、限られたコアからそこまで言うか~という感じ。業界的にはどこまでデータ公開が進んでいるんだろ?雪氷よりは公開されているとは思うけど。
古気候モデルに鉄を投入する話、あとで確認したら大気に入るようにしているとのことだけど、氷河由来の鉄って、基本融解水で海に直接行くだろうから、局地性が強いんじゃないかな~とちと疑問。
ポスターセッションをぷらぷらしていたら、横山さんの「The Pliocene-Pleistocene transition had dual effects on North American migratory bird speciation」が目に入り見物。
https://confit.atlas.jp/guide/event/jpgu2018/subject/SCG55-P03/advanced
dnaデータベースから北アメリカの鳥の種の間の分岐がいつ起こったかを解析し、そのタイミングが地磁気逆転や氷床の形成のタイミングとどう関連しているかみたもの。地磁気逆転とは関連は見いだされなかったが、氷床形成とはそこそこ関連あり。
普段の研究と関係無さ過ぎて格好良すぎ。
再び口頭セッションに戻る
現在の海水を採取して海氷の分布とプランクトンの種類の非一様性を議論した話。沿岸域が一様に低圧アノマリーなのに、低気圧性の渦(南半球だから時計回りね)の位置がどうしてサンプリングポイントを中心に表れるのが不思議。と思って質問したら海底地形に規定されているのでは?とのこと。そういうことを見越してサンプリングポイントを設定したなら素晴らしいね。どうなんだろ?
Day 1
Future Earth (FE)のセッション
http://www.jpgu.org/meeting_2018/SessionList_jp/detail/U-07.html
の、6割くらいを拝聴。ざっくりとしてFEの趣旨は、
研究者は放っておくと「研究しか」しないので、ちゃんと環境問題の解決に資するように働け!
というのがcozyの理解で、
今まで通りの研究には予算がつきにくくなると予想されるので、その対策をこれまで比較的大型の予算でプロジェクトを率いてきたみんなで考えようぜ、
というのがこのセッションの趣旨、と解釈。
沿岸とかの海洋資源が関わるところとか、水資源が絡むところはFE的な話に持って行きやすい一方で、純粋な環境変動のモニタリング的取り組みは相当内容を練り直さないと難しいような印象。
あと、やっぱり「惰性」でやってる雰囲気が伝わって来ちゃうのはなんとかした方がいいと思う。
雪氷圏のCliCは、グリーンランド政府へのフィードバックなどの取り組みもあり、他の枠組みよりは先行している感じ。ただ、日本のコミュニティによるまとまった活動は無い。
中座して、全国地球惑星学科専攻長会議なる、なんかすごそうな会議に代理出席。
人事権を総長に取り上げられて、、
とか
博士課程の定員割れが、、
みたいな、お互いの悲惨さ自慢大会となってました。半分くらいで耐えられなくなり途中離脱。
Day 2
別にメンバーでは無いのだけど、昨年から始まった新学術領域「南大洋・南極氷床が駆動する全球気候変動」セッションに朝から参戦
http://www.jpgu.org/meeting_2018/SessionList_jp/detail/M-IS06.html
セッション記号がMISってのは狙ってる?
低温研の特集号が出たばかりで、なかなかタイムリー
冒頭の中央海嶺における海底マグマ活動が軌道要素の影響を受けている、という話。海水準の上下動が、海底での水圧変化を通して火山活動の周期性を決めている、という理解で良いのかな?初見なので面白かった。
自律制御式水中ドローンAUV (autonomous underwater vehicle)はスゴイ。南極向けに開発中のMONACAは200kgで重いしデカイけど、プロトタイプのHATTORIは<20kgとかなり実用的。ブースにも展示があってかなり良さげ。ヒマラヤでの観測に貸してくれないかなぁ
南大洋周辺の海底コアから復元する、過去の海流フロントの変動に関するいくつかの話は、結構複雑というか、限られたコアからそこまで言うか~という感じ。業界的にはどこまでデータ公開が進んでいるんだろ?雪氷よりは公開されているとは思うけど。
古気候モデルに鉄を投入する話、あとで確認したら大気に入るようにしているとのことだけど、氷河由来の鉄って、基本融解水で海に直接行くだろうから、局地性が強いんじゃないかな~とちと疑問。
ポスターセッションをぷらぷらしていたら、横山さんの「The Pliocene-Pleistocene transition had dual effects on North American migratory bird speciation」が目に入り見物。
https://confit.atlas.jp/guide/event/jpgu2018/subject/SCG55-P03/advanced
dnaデータベースから北アメリカの鳥の種の間の分岐がいつ起こったかを解析し、そのタイミングが地磁気逆転や氷床の形成のタイミングとどう関連しているかみたもの。地磁気逆転とは関連は見いだされなかったが、氷床形成とはそこそこ関連あり。
普段の研究と関係無さ過ぎて格好良すぎ。
再び口頭セッションに戻る
現在の海水を採取して海氷の分布とプランクトンの種類の非一様性を議論した話。沿岸域が一様に低圧アノマリーなのに、低気圧性の渦(南半球だから時計回りね)の位置がどうしてサンプリングポイントを中心に表れるのが不思議。と思って質問したら海底地形に規定されているのでは?とのこと。そういうことを見越してサンプリングポイントを設定したなら素晴らしいね。どうなんだろ?
彩子スクールの子たちの発表二件。一つ一つ問題点を丁寧につぶしている研究で、地味で大変そうだけど、こういうのをやった上でのGCMは信頼したいよね。
北の貴公子shinさまの発表は相変わらずエレガント。現場での苦労は微塵も見せずに格好良すぎ。データは完璧に得られたようなので、これからの解析が楽しそうだ。うらやましい。
M系男子のモテモテ、のイクミンの話はさすがに聞き飽きてきた。はよ論文にしなきゃね~
ちょっとヤバイ連中に絡まれて危うしチバニャン!な悠介さんの話はこれまたストリートファイターがひしめくPine Glacier前面の堆積物の10Beについて。よさげな結果が出ているけど、サンプルを小出しにする共同研究者が感じ悪いよね。
初めて聞く話が多くて、ついうれしくなって無邪気に質問しまくってしまった。
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