15 Dec
学会最終日かつ自分の発表の日
C51D: Glacier Monitoring from in Situ and Remotely Sensed Observations II
C51D-01: How do glacier inventory data aid global glacier assessments and projections? (invited)
R.Hock
cozyも参加しているGlacierMIPのフェーズ1の紹介。globalなデータセットが整備されて、ようやくモデル間の比較ができるようになった、というお話。cozyにとって「とても魅力的な研究」というわけではないけど、まぁ参加する意義はあるかな、とは思った。
C51D-03: In-situ measurement of mass balance on a debris-covered Trambau Glacier, Nepal Himalaya
K.Fujita
sojiroの代理発表。高標高の質量収支を測ることで降水の高度分布がわかる、ということと、デブリの観測結果から、熱抵抗値モデルのパフォーマンスはそれなりによくて、問題は正しい熱抵抗値をどう見積もるか、補正するか、ということがわかった。という感じにまとめた。最後にチラ見せした氷厚や流動の結果への皆さんの食い付きがよくて予想どおり(笑
C51D-05: Quantifying seasonal velocity at Khumbu Glacier, Nepal
E.Miles
流動をいろいろな時間差を持つ衛星データから計算して、解像度より細かい季節変動をうまいこと求めていた。オリジナルのアイデアではないみたいだけど、目の付け所がいい。チャングリの合流点より下流まで夏は流動しているらしい。
C51D-08: High-resolution DEMs for High-mountain Asia: A systematic region-wide assessment of geodetic glacier mass balance and dynamics
D.Shean
NASAのアベンジャーズによる包括的研究の一部。WorldViewシリーズの衛星画像から高解像度(3m!)のDEMをガーッと作成し、氷河変動を明らかにしている。DEMの陰影mapでも流動の様子がわかるという恐るべき解像度。
C52A-06: 40 Years of Glacier Change across the Himalayas
J.Maurer
ブータンの氷河変動で衝撃デビューを果たしたJoshuaに初対面。実はこれもNASAのアベンジャーズの一員だった。
domoさんの論文がちょうどこの学会が始まる日に出版されたけど、これとWorldViewのDEMの話とか聞いてると、類似の研究に取り組むのは分が悪すぎる。コーヒーブレイクでwalterと話してたら、「demの連中はもう引退だね」と恐ろしいことをおっしゃる。でも「なんか別の方向性を持ってないとヤバイよね」という点で意見が一致。DEM一本槍な皆さんはこれからどうするかをよく考えた方がいいよ〜
C52A-07: In-situ and Remotely-Sensed Glacier Monitoring in the Rwenzori Mountains, Uganda/D.R. Congo
D.Samyn
我らがjunが通っていたルエンゾリの氷河での観測。頑張ってると思うけど、innsbrukの連中による先行研究からどう違いを出していくか、が課題だな。
C52A-08: Towards a unified estimate of arctic glaciers contribution to sea level rise since 1972
A.Dehecq
2015年にヒマラヤ・カラコルムの氷河流動をガーッと解析して衝撃デビューを飾ったamaury、今はNASA-JPLでalexと一緒に仕事してる模様。内容はまぁ普通。
お昼はネパール人チームと一緒にjeffrey kargelも交えて。フードコートが死ぬほど混んでたけど、ステーキサンドはなかなか美味しい。自分の発表の時、jeffがいなかったので「暇なら話聞いてよ」と持ちかけたら結構だらだらとかつしっかりと聞いてもらえることに。降水の高度分布に食い付きが良い。だらだら話しすぎて、jeffは午後のコンビーナをすっぽかしていた(笑
夕食もご一緒することになった時に、jeff曰く「bbcの記者から「学会を通しての印象的な発表を2〜3つ紹介してくれ」と言われたので、josh (maurer)のデブリ域と裸氷域の低下速度がほとんど同じ、という話と、cozyの降水高度分布の話を紹介しておいた」ってオイオイ、joshの話は2012のkaabやnuiさんの論文ですでに指摘されているし、cozyのは「これから」の話でbbcで取り上げるような内容じゃないって!jeffによると「bbcの記者の反応悪かったなぁ」ってそりゃそうだ。
午後も引き続き「C51D: Glacier Monitoring from in Situ and Remotely Sensed Observations」のセッションに。jeffと盛り上がったおかげでだいぶ聞き逃したけど。
C53D-07: A semi-automated approach to derive elevation time-series and calculate glacier mass balance from historical aerial imagery
E.Whorton
こちらもSfMで氷河変動を、という話だけど、体積まではできていない。GPSと撮影タイミングの同期を0.01秒単位でやるとDEMの精度がいい、って、その同期をどうするのさっ!というところがよくわからない。
C53D-08: Ice Trendr: a linear time-series approach to monitoring glacier environments using Landsat
P.Nelson
Deep Learningを用いて氷河を自動抽出する話。GAMDAMを教師データとして使ってよ。と。手動抽出で時間をかけて、という戦略はもうアカンなぁ。
その後ポスター会場をウロウロ。
GC53E-0941: Advancing land-terminating ice margin in North Greenland - characteristics, evolution, and first field measurements
J.Steiner
ランタンリルンで氷壁の観測やモデリングをしていたjakobにポスター会場でばったり。あれっ?グリーンランドなんてやってるの?と思ったら、幼馴染の共著者に付き合って始めた研究だそうで(笑。壁にぶら下がって水平にステークを埋めとのことなんだけど、融解水が滝のようでずぶ濡れになって、おまけに降りてきたら上からステークがすっぽ抜けて落ちてきてやり直し、みたいな苦労話がわんさかあるそうで。楽しそうで何より。
その辺をウロウロしていた顔見知りとバイバイをして久々のAGUはおしまい。
夜はネパールチームとjeff、bruceのglimsチームにnagyさんと一緒に参加。なんかえらい遠方の中華料理屋にわざわざタクシーで乗りつけ、あまり美味くもない飯を食べた後、bourbonストリートへ戻ってジャズのライブを聴きながらウダウダ過ごす。
2011年以来のAGUでしたが、
イケてる発表を聞いて凹み、
新しいアイデアが湧いてきてムフフとなり、
負けねぇ〜ぞっ!とやる気が湧いてくる、
複雑な気持ちを抱えつつ帰国。あまりに慌ただしすぎて土産を到着時の成田で買ったことはヒミツ、にしたくてもバレバレなのでここで懺悔しておきます。
学会最終日かつ自分の発表の日
C51D: Glacier Monitoring from in Situ and Remotely Sensed Observations II
C51D-01: How do glacier inventory data aid global glacier assessments and projections? (invited)
R.Hock
cozyも参加しているGlacierMIPのフェーズ1の紹介。globalなデータセットが整備されて、ようやくモデル間の比較ができるようになった、というお話。cozyにとって「とても魅力的な研究」というわけではないけど、まぁ参加する意義はあるかな、とは思った。
C51D-03: In-situ measurement of mass balance on a debris-covered Trambau Glacier, Nepal Himalaya
K.Fujita
sojiroの代理発表。高標高の質量収支を測ることで降水の高度分布がわかる、ということと、デブリの観測結果から、熱抵抗値モデルのパフォーマンスはそれなりによくて、問題は正しい熱抵抗値をどう見積もるか、補正するか、ということがわかった。という感じにまとめた。最後にチラ見せした氷厚や流動の結果への皆さんの食い付きがよくて予想どおり(笑
C51D-05: Quantifying seasonal velocity at Khumbu Glacier, Nepal
E.Miles
流動をいろいろな時間差を持つ衛星データから計算して、解像度より細かい季節変動をうまいこと求めていた。オリジナルのアイデアではないみたいだけど、目の付け所がいい。チャングリの合流点より下流まで夏は流動しているらしい。
C51D-08: High-resolution DEMs for High-mountain Asia: A systematic region-wide assessment of geodetic glacier mass balance and dynamics
D.Shean
NASAのアベンジャーズによる包括的研究の一部。WorldViewシリーズの衛星画像から高解像度(3m!)のDEMをガーッと作成し、氷河変動を明らかにしている。DEMの陰影mapでも流動の様子がわかるという恐るべき解像度。
C52A-06: 40 Years of Glacier Change across the Himalayas
J.Maurer
ブータンの氷河変動で衝撃デビューを果たしたJoshuaに初対面。実はこれもNASAのアベンジャーズの一員だった。
domoさんの論文がちょうどこの学会が始まる日に出版されたけど、これとWorldViewのDEMの話とか聞いてると、類似の研究に取り組むのは分が悪すぎる。コーヒーブレイクでwalterと話してたら、「demの連中はもう引退だね」と恐ろしいことをおっしゃる。でも「なんか別の方向性を持ってないとヤバイよね」という点で意見が一致。DEM一本槍な皆さんはこれからどうするかをよく考えた方がいいよ〜
C52A-07: In-situ and Remotely-Sensed Glacier Monitoring in the Rwenzori Mountains, Uganda/D.R. Congo
D.Samyn
我らがjunが通っていたルエンゾリの氷河での観測。頑張ってると思うけど、innsbrukの連中による先行研究からどう違いを出していくか、が課題だな。
C52A-08: Towards a unified estimate of arctic glaciers contribution to sea level rise since 1972
A.Dehecq
2015年にヒマラヤ・カラコルムの氷河流動をガーッと解析して衝撃デビューを飾ったamaury、今はNASA-JPLでalexと一緒に仕事してる模様。内容はまぁ普通。
お昼はネパール人チームと一緒にjeffrey kargelも交えて。フードコートが死ぬほど混んでたけど、ステーキサンドはなかなか美味しい。自分の発表の時、jeffがいなかったので「暇なら話聞いてよ」と持ちかけたら結構だらだらとかつしっかりと聞いてもらえることに。降水の高度分布に食い付きが良い。だらだら話しすぎて、jeffは午後のコンビーナをすっぽかしていた(笑
夕食もご一緒することになった時に、jeff曰く「bbcの記者から「学会を通しての印象的な発表を2〜3つ紹介してくれ」と言われたので、josh (maurer)のデブリ域と裸氷域の低下速度がほとんど同じ、という話と、cozyの降水高度分布の話を紹介しておいた」ってオイオイ、joshの話は2012のkaabやnuiさんの論文ですでに指摘されているし、cozyのは「これから」の話でbbcで取り上げるような内容じゃないって!jeffによると「bbcの記者の反応悪かったなぁ」ってそりゃそうだ。
午後も引き続き「C51D: Glacier Monitoring from in Situ and Remotely Sensed Observations」のセッションに。jeffと盛り上がったおかげでだいぶ聞き逃したけど。
C53D-07: A semi-automated approach to derive elevation time-series and calculate glacier mass balance from historical aerial imagery
E.Whorton
こちらもSfMで氷河変動を、という話だけど、体積まではできていない。GPSと撮影タイミングの同期を0.01秒単位でやるとDEMの精度がいい、って、その同期をどうするのさっ!というところがよくわからない。
C53D-08: Ice Trendr: a linear time-series approach to monitoring glacier environments using Landsat
P.Nelson
Deep Learningを用いて氷河を自動抽出する話。GAMDAMを教師データとして使ってよ。と。手動抽出で時間をかけて、という戦略はもうアカンなぁ。
その後ポスター会場をウロウロ。
GC53E-0941: Advancing land-terminating ice margin in North Greenland - characteristics, evolution, and first field measurements
J.Steiner
ランタンリルンで氷壁の観測やモデリングをしていたjakobにポスター会場でばったり。あれっ?グリーンランドなんてやってるの?と思ったら、幼馴染の共著者に付き合って始めた研究だそうで(笑。壁にぶら下がって水平にステークを埋めとのことなんだけど、融解水が滝のようでずぶ濡れになって、おまけに降りてきたら上からステークがすっぽ抜けて落ちてきてやり直し、みたいな苦労話がわんさかあるそうで。楽しそうで何より。
その辺をウロウロしていた顔見知りとバイバイをして久々のAGUはおしまい。
夜はネパールチームとjeff、bruceのglimsチームにnagyさんと一緒に参加。なんかえらい遠方の中華料理屋にわざわざタクシーで乗りつけ、あまり美味くもない飯を食べた後、bourbonストリートへ戻ってジャズのライブを聴きながらウダウダ過ごす。
2011年以来のAGUでしたが、
イケてる発表を聞いて凹み、
新しいアイデアが湧いてきてムフフとなり、
負けねぇ〜ぞっ!とやる気が湧いてくる、
複雑な気持ちを抱えつつ帰国。あまりに慌ただしすぎて土産を到着時の成田で買ったことはヒミツ、にしたくてもバレバレなのでここで懺悔しておきます。
No comments:
Post a Comment