13Dec
H31N-01: Understanding the drivers of the future water gap in the Indus-Ganges-Bramaputra basins
W.Immerzeel
将来の氷河変動と降水量変動が河川水量をどのように変えるか?という見積もり自体は目新しくはないのだけど、人口増加に伴う水需要の増加を合わせて解析している点がユニーク。そのうちど〜んとhigh profile journalに出版されるんだろうな。
セッションを抜けて、TobiasとJoeが執筆中のレビュー本、通称「HiMAP」の仕上げについて打ち合わせ。cozyはレビューエディタ。図の色使いが気に入らないんでGoogle Earth Engineで作り直そう、とか話しているので、「何それ?」と聞いたら「えっ、知らないの?webでたいていの解析ができちゃうスゲー便利なシステムだぜ」とのこと。後日nagyさんが色々教えてくれた。知らない間に世の中がスゲー進んでいてちょっとショック。
RGI Meeting
全球氷河インベントリ(RGI)に関する会合。kakkaさんのGAMDAM Glacier Inventory (GGI)の改善作業の進捗について代理発表。次のバージョンであるRGI7.0をいつリリースするか?について尋ねたところ、「GGIの改善がいつ終わるか次第だなぁ」と。責任重大!でも、期待されるのは光栄なこと。
PP32A: Emiliani Lecture: Reconstructing Climate Change: The Model-Data Ping-Pong
T.Stocker
古気候研究の第一人者、T.Stockerによる講演。内容的に目新しいことはなかったけど、迫力満点。
2017 AGU Fall Meeting Frontiers of Geophysics Lecture - Chicxulub: The End of an Era
J.Morgan
恐竜絶滅の原因となった、チチュルブクレーターの掘削を率いたJ.Morganによるレクチャー。TEDみたいで格好いい。「この二人がホント仲悪くてね。最初大変だった。」とえっ、そんなこと言っちゃっていいの?というくらのぶっちゃけ話全開で面白かった。
C33D-1222: Advances in Mapping Debris Thickness of Debris-Covered Glaciers in the Nepal Himalaya
D.Rounce
Matthiasから氷河の深さ分布を提供してもらい、流動と合わせて浮上速度を水平距離600m間隔で算出。Owenの表面低下分布と浮上速度から質量収支を算出。エヴェレスト・ピラミッドの気象データをインプットにして、デブリを考慮した熱収支を計算するのだけど、すでにわかっている融解量を説明できるデブリの厚さを(熱伝導率や幾つかのパラメータに幅をもたせた上で)モンテカルロ法で絞り込む。最終的にゴジュンバ、クンブ、ローツェ・イムジャの三つの氷河についてデブリ厚分布を求めていた。
Matthiasの氷厚は求める時に質量収支を与えなければならないが、デブリの効果は入ってないので、残差として求まる質量収支にデブリの効果が反映されてないのでは?という疑問がある。とはいえ、結果は合理的に見える。
当初は「うぉ、やられた〜」と思ったけど、ちょっといい応用を思いついたので、共同研究を持ちかけて一緒にやってこうか、、ということに。
C33D-1231: NASA's High Mountain Asia Team (HiMAT): collaborative research to study changes of the High Asia region
AA.Arendt
要旨のページにいけばわかるけど、アベンジャーズかよ、って感じのチームがNASAの膨大な資産とコンピュータ資源を背景に「これからHMAに乗り込んでいくぜ〜」と宣言している。「すみませんお願いですから勘弁してください」だなぁ〜なんて考えてたけど、「これからいくぜ〜」どころの話ではなかったことが、最終日に判明する。
C33D-1233: Preliminary results and assessment of the MAR outputs over High Mountain Asia
M.Linares
ポスター前にいなかったので話は聞けなかったけど、極域で使われている領域気候モデルをHMAで運用する話。もうグリーンランドやってる連中に「そんなレッドオーシャンでようやるわ」と軽口をたたいていられなくなった。
C34B: Recent Developments in Cryoseismology I
いろんな情報が含まれていることは間違いないのだろうけど、シグナルが何を意味しているのか?どんな情報が取り出せるのか?をそれぞれの研究者が試行錯誤している段階、という印象を受けた。新たな分野の聡明期といったところか。ちなみにウチも今回ジェカにネパールでの観測に参加してもらい、ヒマラヤでの初観測をしてもらったばかり。成果が楽しみ。
夕食はヒマラヤのライバルたちと。「あそこのエージェントがキックバックを持ちかけてきて、それ以来使わないようにしている」とか、いろんな裏話で盛り上がる。
H31N-01: Understanding the drivers of the future water gap in the Indus-Ganges-Bramaputra basins
W.Immerzeel
将来の氷河変動と降水量変動が河川水量をどのように変えるか?という見積もり自体は目新しくはないのだけど、人口増加に伴う水需要の増加を合わせて解析している点がユニーク。そのうちど〜んとhigh profile journalに出版されるんだろうな。
セッションを抜けて、TobiasとJoeが執筆中のレビュー本、通称「HiMAP」の仕上げについて打ち合わせ。cozyはレビューエディタ。図の色使いが気に入らないんでGoogle Earth Engineで作り直そう、とか話しているので、「何それ?」と聞いたら「えっ、知らないの?webでたいていの解析ができちゃうスゲー便利なシステムだぜ」とのこと。後日nagyさんが色々教えてくれた。知らない間に世の中がスゲー進んでいてちょっとショック。
RGI Meeting
全球氷河インベントリ(RGI)に関する会合。kakkaさんのGAMDAM Glacier Inventory (GGI)の改善作業の進捗について代理発表。次のバージョンであるRGI7.0をいつリリースするか?について尋ねたところ、「GGIの改善がいつ終わるか次第だなぁ」と。責任重大!でも、期待されるのは光栄なこと。
PP32A: Emiliani Lecture: Reconstructing Climate Change: The Model-Data Ping-Pong
T.Stocker
古気候研究の第一人者、T.Stockerによる講演。内容的に目新しいことはなかったけど、迫力満点。
2017 AGU Fall Meeting Frontiers of Geophysics Lecture - Chicxulub: The End of an Era
J.Morgan
恐竜絶滅の原因となった、チチュルブクレーターの掘削を率いたJ.Morganによるレクチャー。TEDみたいで格好いい。「この二人がホント仲悪くてね。最初大変だった。」とえっ、そんなこと言っちゃっていいの?というくらのぶっちゃけ話全開で面白かった。
C33D-1222: Advances in Mapping Debris Thickness of Debris-Covered Glaciers in the Nepal Himalaya
D.Rounce
Matthiasから氷河の深さ分布を提供してもらい、流動と合わせて浮上速度を水平距離600m間隔で算出。Owenの表面低下分布と浮上速度から質量収支を算出。エヴェレスト・ピラミッドの気象データをインプットにして、デブリを考慮した熱収支を計算するのだけど、すでにわかっている融解量を説明できるデブリの厚さを(熱伝導率や幾つかのパラメータに幅をもたせた上で)モンテカルロ法で絞り込む。最終的にゴジュンバ、クンブ、ローツェ・イムジャの三つの氷河についてデブリ厚分布を求めていた。
Matthiasの氷厚は求める時に質量収支を与えなければならないが、デブリの効果は入ってないので、残差として求まる質量収支にデブリの効果が反映されてないのでは?という疑問がある。とはいえ、結果は合理的に見える。
当初は「うぉ、やられた〜」と思ったけど、ちょっといい応用を思いついたので、共同研究を持ちかけて一緒にやってこうか、、ということに。
C33D-1231: NASA's High Mountain Asia Team (HiMAT): collaborative research to study changes of the High Asia region
AA.Arendt
要旨のページにいけばわかるけど、アベンジャーズかよ、って感じのチームがNASAの膨大な資産とコンピュータ資源を背景に「これからHMAに乗り込んでいくぜ〜」と宣言している。「すみませんお願いですから勘弁してください」だなぁ〜なんて考えてたけど、「これからいくぜ〜」どころの話ではなかったことが、最終日に判明する。
C33D-1233: Preliminary results and assessment of the MAR outputs over High Mountain Asia
M.Linares
ポスター前にいなかったので話は聞けなかったけど、極域で使われている領域気候モデルをHMAで運用する話。もうグリーンランドやってる連中に「そんなレッドオーシャンでようやるわ」と軽口をたたいていられなくなった。
C34B: Recent Developments in Cryoseismology I
いろんな情報が含まれていることは間違いないのだろうけど、シグナルが何を意味しているのか?どんな情報が取り出せるのか?をそれぞれの研究者が試行錯誤している段階、という印象を受けた。新たな分野の聡明期といったところか。ちなみにウチも今回ジェカにネパールでの観測に参加してもらい、ヒマラヤでの初観測をしてもらったばかり。成果が楽しみ。
夕食はヒマラヤのライバルたちと。「あそこのエージェントがキックバックを持ちかけてきて、それ以来使わないようにしている」とか、いろんな裏話で盛り上がる。
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