当研究室でもアイスコア掘削ドリルのシステムは所有していて、たぶん世界的に見てもたくさんのサイトで掘削実績があるのだけど、なんせ重い。
この秋のパミールのサイトはヘリでのアプローチができないため、人手でドリルを運び上げ、掘ったアイスコアを下す必要があるため、できるだけ軽量であることが求められています。
で、ベルン大学が所有するFERICSドリルシステムを借りることになり、その操作に慣れるためのトレーニングのための一ヶ月滞在
チューリッヒ到着翌日から早速ベルン大学に通ってのトレーニング(チューリッヒ~ベルンは電車で約一時間)
ベルン大学はベルン駅直結、エレベーターを上がると立派な建物がドーン
地球科学関係の建物はまぁ普通な感じ
簡単な打合せの後、ごみ捨てコーナー&資材搬入スペースみたいなところを使ってドリルの組み立てと操作を始める
上がドリルのコントローラー、下二つの木箱がバッテリー
マスト(支柱)は自立せず、四方向にスリングを張って支え、角度調整もスリングでやる
写真はコアバレルとモーターを接続した状態(掘り進めると、この間にバレルと似た形状のチップチャンバーが入る)
写真はコアバレルとモーターを接続した状態(掘り進めると、この間にバレルと似た形状のチップチャンバーが入る)
一枚100Wくらいのソーラーパネルを三枚つなげ、それぞれ昇圧してバッテリーを充電しつつ、掘削する、というシステムなのだけど、この日は想定程電圧電流が上がらず、要検討
ドリルのカッターマウントは、日本と違って一体型、刃がなまったら丸々交換
内側に飛び出しているのは「コアキャッチャー」で、アイスコアは割って、バレルから脱落しないようにするための刃。これの長さや強さをコアの質によって変える必要がある
掘削テント(よく使われている、ノースフェースの巨大ドームテント)の組み立て
ポールが車に当たらないかヒヤヒヤ
初日は一通り組み立て、試運転、解体までやって終了
二日目は梱包リストに従って、パミールに持っていくもの、この後のブライトホルンに持っていくもの、持っていかないもの、に分類して梱包し、リスト確認などをして、あとは諸々打合せ
休憩スペースにあった、なんとDome Cのアイスコアを題材にしたマンガ
凄い力の入れようである
三日目はチューリッヒ大のキャンパスで、予定している予算申請の内容についての打合せ
最初の週はこれでいったん終了し、EGUに参加するべくウィーンへ移動
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