Thursday, 17 December 2015

science paper online

Embargo = 報道規制、が今朝午前二時に解禁されたのでようやくご紹介できます。

ゴルカ地震で引き起こされた、地すべりなどの自然災害を九カ国50人余りの「ボランティアグループ」によって解析したお話しが、Scienceに載りました。

Kargel JS, Leonard GJ, Shugar DH, Haritashya UK, Bevington A, Fielding EJ, Fujita K, Geertsema M, Miles ES, Steiner J, Anderson E, Bajracharya S, Bawden GW, Breashears DF, Byers A, Collins B, Dhital MR, Donnellan A, Evans TL, Geai ML, Glasscoe MT, Green D, Gurung DR, Heijenk R, Hilborn A, Hudnut K, Huyck C, Immerzeel WW, Jian LM, Jibson R, Kääb A, Khanal NR, Kirschbaum D, Kraaijenbrink PDA, Lamsal D, Liu SY, Lv MY, McKinney D, Nahirnick NK, Nan ZT, Ojha S, Olsenholler J, Painter TH, Pleasants M, Pratima KC, Qi Y, Raup BH, Regmi D, Rounce DR, Sakai A, Shangguan DH, Shea JM, Shrestha AB, Shukla A, Stumm D, van der Kooij M, Voss K, Wang X, Weihs B, Wolfe D, Wu LZ, Yao XJ, Yoder MR, Young N
Geomorphic and geologic controls of geohazards induced by Nepal's 2015 Gorkha earthquake.
Science, doi:10.1126/science.aac8353, 2015

それにしてもスゴイ著者数だ

ち な み に

KargelからHaritashyaまでの4人が中心的にデータ解析と論文執筆を進めました。

cozyを含む、BevingtonからGeertsemaまでが、各地域の責任者としてデータをとりまとめ

MilesとSteinerは査読コメントが戻ってきた後の論文改訂にだいぶ貢献してました。

あとのたくさんは、ウチの三人を除くと正直、何してたかは知らないです。


名大雪氷の四人は、Cho Oyu と Everest AOI (Area of Interest)から、800以上の地すべりを抽出しました。最初の三週間で600近い地すべりを報告したら、かなり驚かれたので、ウチのチームの貢献はかなりあると自負しています。どういう手順、基準で地すべりを同定するか、なんかもほぼウチが決めたようなものです。

あと、cozyは氷河湖のインベントリも持っていたので、個人的な興味で「決壊洪水が発生していない」ことを確認しました。


・・・・


査読コメントは書き出しこそ、

すばらしい!研究コミュニティによる社会貢献のエクセレントな例だ!

とべた褒めでしたが、それに続く

However,,,

以下はケチョンケチョンで辛辣極まりありませんでした。絶望的な気分になりましたよ、ハイ。この時点で普通の雑誌ならまず間違いなくリジェクトだったでしょうが、紆余曲折の後、何とか形になりました。
cozyは今回のボスと編集部の間にはなんかあるんじゃないかとにらんでますが


論文にも書いてますが、今回のはあくまで基礎的資料の提供です。復興にどう研究コミュニティが貢献できるか、はこれからやらねばいけません。


・・・・ 追記

知人のサイエンスライターの援護射撃的紹介記事がNatureに載ってます。

ICIMODのプレスリリースはこちら

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