Tuesday, 12 November 2024

氷河合宿その4e:ERA5 pressure levelデータ

ダウンロードに掛かる時間などを考えると、来週の対面合宿に間に合うか心配になってきたので、課題とは別にダウンロードしてもらうことにしました。

今回は大気の等気圧面における気温とジオポテンシャル高度のデータです。ジオポテンシャル高度とは、指定された気圧面の標高のことです。
※入っている数値自体は標高ではなく、ちとややこしい。

地表面データだけでも質量収支モデルは動かせますが、ERA5の中で使われている標高と、サイトの標高にはずれがあります。このずれを補正するには気温減率が必要になりますが、地表面データには含まれていません。

また、ここがウチのオリジナルアイデアなのですが、等気圧面の気温と標高から、サイト標高を挟む二つの等圧面を探し出し、その間を線形近似することで、サイト標高の気温とその時その標高付近の気温減率を求める、という処理を行います。対面合宿&このブログで今後紹介しますが、これまでのいくつかの研究で、この方法で推定した気温が観測された気温と最もよく合うことがわかっています。

というわけで、こちらからスクリプトを入手してください(右クリック→名前を付けてリンク先保存)。以下説明


もう年ループは大丈夫ですね?

データセットやプロダクトタイプは指定し忘れないように。今回は気温とジオポテンシャル高度ですが、他にもいろいろパラメータがあります。


自由大気の場合、気圧面=pressure_levelを指定してやる必要があります。地面の一番高いところは8850mで、250~300hPaなのと、この後気圧と標高の関係を見るのに使うので、200hPaまで入手しておいてもらえると良いと思います。


後は地表面の月平均データと同じ。名前が重複してると上書きしてしまうので要注意。


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