Tuesday, 5 November 2024

氷河合宿その5b:経度(と緯度)のルール

 引き続き、NetCDFの中身を確認していきます。

nc['longitude'][:]

と打ってみると、経度情報がガーっと表示されます。[:] は、「データ全部」という意味合い。


では、グリーンランド用にダウンロードしたファイルに対して同じようにしてみると。

西経がマイナス表記になっていることがわかりますね。


さらに、標高データとして全球分をダウンロードしたgeopotential.ncについても同様に確認してみましょう。


何かおかしいことに気づきましたか?

そう、西経がプラス表記で+180~+360で表現されています。(なお、データ数が多いと途中が省略されるみたい)

部分ダウンロードと全球ダウンロードでは、開始経度が違うことと、西経の表記が違うのです。


これの何が問題か?

この後のデータ処理では、データを抽出したい地点の緯度経度が、ERA5データのどのグリッドに含まれているか、を計算します。全域をソートして最も距離が近い点を選択、というやり方もアリなのですが、コードが長くなるのと、多点を抽出したい場合や、全球データの場合、時間がかかるのが難点です。

ともあれ、この後紹介するPythonのコードでは、それらに対応した処理を行っています。


最後に緯度も確認しておきましょう。コマンドは書きませんがわかりますよね?


見て明らかなように、北から南にデータが並んでいることがわかります。ちなみに、NCEPや(最近別件でいじった)歴史再解析データは南から北(マジかっ!て思いますよね)。


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