Friday, 28 September 2018

uu visiting memo

Philip Kraaijenbrinkの学位審査の外部評価委員としてUtrechtにお呼ばれした時のメモ

9/19
午前中はミニシンポジウム



Walterは研究チームの最近の活動の概略。動画まで作っていて格好いいなチクショー

Philipは学位の話

KojiはSci Repに載せた氷河の感度の話。現在絶賛計算中の世界バージョンの結果をチラ見せしたら、1985-1995で調整したのはなぜ?という良い質問がEtienneから。アンデスをもっと詳しく見たいと。

Joeはカナダ・ロッキーの流域を高度分布の特徴で三つのタイプにわけ、将来温暖化したときの積雪と融雪のタイミングや量の変化を見積もっている。単純だけど「何が効いているか?」を評価していて面白い。

※低い標高からの積算面積分布(Cumulative Density Function: CDF)にすると、若い山脈は高いところで面積が増えていき、古い山脈はなだらかなので低い方で割合が増えていくカーブを描く

EtienneはSPOTによるカラコルムの氷河変動西で+、東で−の地域差あり。はっきりと違うので、西方擾乱の影響が間の山で遮断されてるんじゃないかなぁ〜
シアチェンの斜面崩壊で融解が抑制されるかと思いきや、短期間で110mもの表面低下が起こったのが不思議。池が形成されたのが効いてるみたいだが、表面低下は池の形成よりも前に始まっていたとか。
Steveから「で、SPOTは我々も使えるの?」という質問があったくらいなので、フランス以外でのSPOTの入手のしづらさは日本もオランダも変わらんみたい。

Francescaは氷壁。目一杯話すのは他の連中にも有名みたいでみんな冷やかしてた。氷壁の消失をGIFアニメにしていてなかなか面白い。自分がいるからだろうけどkakkaさんの名前を連呼してた。

AndyはAru山脈の氷河崩壊

Michael (van den Broeke)は南極とグリーンランド。グリーンランドのRCMは全体的に合ってはいるものの、地域毎にみると実はうまくいってないところがあり、結果的に打ち消し合っている、という事情があるとのこと

EGUとかAGUのHMAセッションより濃い内容でした。

市内の大学の建物(教会に隣接、由緒正しい建物らしい。大学の学位審査やセレモニーに使われてるとのこと。一般人は入れない。)に移動して昼食。


ホテルで着替えて評価委員会の集合部屋へ。雑談でDefenseに失敗した学生の話や評価委員が質問を全然準備していなくて40sec誰も何も言わない時は焦ったとか、裏話をいろいろ聞かせてくれた。

午前中のPhilipの話はあとで発表があるのに重複するな〜と思いきや、Defenseはいきなり各評価委員が10分間の質疑をするスタイル。Philipはタキシード、評価委員はガウンと帽子でハリポタのコスプレ状態。各評価委員10分の持ち時間、合計45分きっかりで重たそうな杖をもった魔法を使いそうなおばちゃんがゴンゴンと打ち鳴らして質疑を強制終了。評価委員が別室へ移動してコメントし、Steveが総合評価を読み上げapproveのサイン(主査副査と専攻長だけ)。再び会場に戻り、学位記受け渡しのセレモニー。直のボスであるWalterがこれまでの研究生活を振り返るスピーチをして皆のスタンディングオベーション。


お母さんと奥さんが一緒に並ぶのが面白い

その後、記念撮影をしてドリンクバーへ。奥さんがあと数週間で出産予定日という状態で、「気が休まらないねぇ〜」とねぎらう。

二次会で飲みつつ途中でFrancescaと抜け出して申請書準備の相談。11月末まで引き続き頑張らねば。

翌20日は午前中空き時間ができたので、急遽ネットで調べたところ、ユトレヒトはミッフィーのふるさとなんだそうな(知らんかった)。世界で唯一のミッフィー信号を写真に収め、お土産のミッフィークッキーを購入しつつ散歩。
このサイトに助けられた



昼前にオランダで一番高いタワーを上るツアーに参加。鐘の音と眺めがすばらしい。


前日にDefenseがあった大学の建物を見下ろす。

Andyと一緒に朝食をとっていたときの雑談でいい研究ネタを思いつく。
具体案は内緒

午後UUを訪問
Walterとこれから申請するプロジェクトについて相談。Fanny Brunがポスドクとして申請している研究内容とかぶるけど、お互い情報交換しながら進めていこう、となる。Work Packageやタイムライン、概要の図など参考になる。

広々としてこじゃれたスペース。みんなのんびりしている。スゲー連中ばかりのはずなのに。

こちらの研究状況をいくつか紹介した後、Walterのチームの解析状況を各々から紹介してもらう。
若いにーさん:YalaでとりだめたAWSデータを丁寧に解析、96年の1hデータをあげることに。
Jakob Steiner:Lirungで超音波風速計でフラックスを測ったという話。「昔専門の知人に氷河上での観測の可能性について相談したら、「平らじゃ無いから無理だね」と言われたよ〜」と言ったらどうも今まさに査読者から同じことを言われているみたいで皆苦笑い。対策として風のやってくる方向を細かく分け、風上の表面温度の影響をかなり細かく解析してる模様。
Maxim Litt:YalaとMeraの熱収支の寄与を解析。DDFは年々変動する、って結果が出たみたいで「そりゃみんな嫌がりそうな結果だなぁ」と。今は物理的にきちんとした背景を元に降水への地形効果を見積もる解析を進めている。是非トランバウを含めておくようにとリクエスト。
Inka:Frontierに載った昇華の寄与の研究。冬の降雪の20%は昇華蒸発で失われてるという見積もり。
結構地味な話が多いがとにかく丁寧に解析している印象。うちらも頑張らないとね。

皆が皆Philipのようなスーパー博士課程というわけではなく、(今やってるテーマの投稿先を聞いたら)「TCはリジェクトされたら野ざらしにされるし怖いなぁ~」と弱々しげな普通の子もいてちょっと安心。
「相手がギブアップするまで闘うんだっ!」とけしかけておいた

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